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とうとう本日発売になった。LO9(エルオーナイン)。全く新しいブランドラインだ。

2年前、世界的なプロダクトデザイナーである坂井直樹先生と、Venture BEATの会場で偶然お会いさせていただき、その時先生が持っていたクラッチバッグが、びっくりするぐらいカッコよくて、思わず触ってしまった。

聞いてみたら、何と先生自身の手作り。

auのデザイン携帯や、日産のカーデザインをされるようなバリバリの工業プロダクトデザイナーの方だと思っていたので、驚いた。

その時、ビジネスバッグのデザインなんて興味はありませんか、と冗談半分で厚かましいお願いしてから2年。

とうとう先生と、新しいブランドを立ち上げるまでに至った。

今回のビジネスバッグのコンセプトは、
「最高の素材を使って、最高の日本の職人が、最高のプロダクトデザイナーのもとでカバンを作ってみたらどうなるのよ?」ということ。

ここに至るまで、職人さんとデザイナーのやりとりは数十回。
普通、カバンのデザインから発売までは長くて数ヶ月だが、今回はたっぷり二年かかった。その驚くほどの細部へのこだわり(ホントすごいんです!)は、一流の職人も音をあげるほど。

職人さんは、120年の歴史があるトーリンが知りうる限りの、最高の職人さんにお願いして作ってもらっている。

私は3ヶ月前にサンプルを見たのだが、かなりヤバイっす。他のカバンと全然違う。しばらく撫で続けました。毎朝、カバンを持つときに、すこし嬉しくなること請け合い。これを持ってミーティングとかに行ったら、思わずカバンを机の上に置いてしまうだろう。

私は、その場でサンプルを購入してしまって、その時使っていたValextraを父にあげてしまったくらいだ(ホントです。父に聞いてみてください。無理か・・・)。


あ、あと、素材に関しては、イタリアのブッテーロを使っている。私はこれ以上に気持ち良い高級感のある革を知らない。

ブッテーロとは、彩度の高い発色と、イタリアらしい艶っぽいムラ感、繊維密度が驚くほど高いことで有名だ。使い込むほどになじみ、独特の味わいを増して深みのある色ツヤへと変わっていく。
よく、一度ブッテーロの製品を持つと、癖になって他のを買いたくなくなるとも言われる。
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結果、素で採算度外視になってしまった。
初回ロットは数本で、Web販売のみということもあり、かなり趣味に偏った。

また、このLO9ブランドの他製品は、来月から銀座のバーニーズニューヨークでの販売が開始される。

以上、宣伝になってしまいましたが、現在はWeb購入のみ。
よろしければ、サイトを見てみてください。
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by noritaya | 2010-03-31 15:49
MBAの価値について、色々な話を聞く。

キャリアチェンジ後の収入差額の割引現在価値と機会費用を比較して云々・・・という奴だ。

もちろん投資は巨額になるけど、ほとんどのケースで、ランキング上位のMBAに行くことは正当化される。

DCFの次は過去の取引事例による価値算定・・・と少しはMBAっぽい流れで話を進めると、少なくとも「MBAに行ったことは失敗でした・・・」という人に一人も会ったことが無い。ほぼ100%の確率で、目をランランと輝かせながら、MBAの良さについて力説するはずだ。

比較(COMPS)で言うと、MBA以外で、キャリアチェンジの機会を与えてくれるものというのが対象になる。例えば、公認会計士やUSCPA、弁護士、大学院、USのLAWSCHOOLなどがある。ただ、MBAのように幅広くキャリアのチャンスを広げるというものは存在しない(と思う)。今現在あるオプションは、どうしても相当Specificなキャリアのニーズが無いと難しいように見えるのだ。

また、この類の資格と比べて決定的に違うことが一つ。学んでいる期間が本当にハッピーなのだ。

私はいつも言っているのだが、人生の最も充実している時期に、この刺激的な二年間を過ごせるだけで巨額の投資をする価値があると思うのだ。


例えばですよ。


仮に今、MBAが無い世界で、無限のお金を持っていたとします。


何がしたいですか?


私は、自分の長所や短所を見極めながら、今後の人生についてじっくり考えられる時間が欲しかったのです。そして、その考えを深め、視点を上げるため、自分の興味のある勉強をしながら、世界中から集まった頭の良い人たちから刺激を受けたいと思うはずです。そしてそのための機関とかを作っちゃいます。

それってMBAじゃん!

MBA無くてもMBA的なものが理想じゃん!

というわけで、MBAを迷っているアナタ、もしそこまで何かやりたいことが決まっているわけではないけど、何かを変えたいならば、絶対挑戦した方が良いと思いますよ。
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by noritaya | 2010-03-28 17:34
受験生の方から面白い指摘をもらった。

コロンビアは伝統的教授法、NYUは革新的教授法を行っていると聞きましたが・・・というものだ。

それ以外にも受験生の方から良く聞くのが、コロンビアはチームワークが余りないとか、競争的であるとか、そういう類のもの。

こういった類のもの、ほとんどが疑わしいと思う。

多くはMBA関連の予備校が適当に言っているだけな気がするのだ。

なぜなら、学校毎の授業の比較は非常に難しいためだ。
具体的に言うと、
①そもそも統一的、横断的に評価できる相応しい人間・機関が存在しない
②仮に①があると仮定しても、教授によって全く教授方法が異なる(そしてその教授の流動性はMBA各校の間で非常に高い)

仮に特徴があるとすると、学校そのもののハードの特徴(Group work or lecture、授業そのものの数、生徒のバックグラウンド及び就職先、採点方法)によるものだ。

これによって、確かに教えられ方は全く変わってくる。

というわけで、MBAを比較する際には、各校が発表しているデータを見比べるだけで十分だと思う。そこからどんな印象を持つかは人それぞれだけど、金融機関に進む人が多いからといって、チームワークが薄いとか、そういうのはあまりにあまりだと思うのです。
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by noritaya | 2010-03-26 15:40
「Napoleon's Glance」という一風変わった授業が始まった。

この授業、初回は圧巻だった。これまでで一番impressiveだったかもしれない。
何しろ、初回に教授が、
「この授業を通じて、何かあなたたちに考えさせようとか、あなたたちの行動を変えようとか、そういうことは全く意識していない」と宣言しちゃうような人なのだ。

教授はとにかく挑戦的だ。

いわゆる世間で言われている常識みたいなものを、躊躇なく切りまくるのだ。

当然のように生徒からものすごく反対の手があがる。

それをねじ伏せる教授。そりゃねえだろと思うこともあるけど、ここまで自信たっぷりだと逆にスカッとする。

初回の授業はビル・ゲイツについて。
3回目の授業はルイス・ガースナーについて。

ルイス・ガースナー:
HBSから米マッキンゼー・アンド・カンパニーに入社。28歳で最年少principle、33歳にして最年少Director。その後アメリカン・エキスプレス、RJRナビスコ会長。1993年4 月、IBMに初めての外部出身のCEOとして招かれて、2002年12月の退任までに同社の再建に成功した。その後カーライルの会長を務める。

要は、MBA的に言えば、キャリアの万国博覧会みたいな人。

この人がIBMをターンアラウンドした時、もっとも彼が閃いた瞬間、その後のIBMに付加価値を付けた瞬間に焦点を当てている。

結局彼の何がすごかったのか。

彼は天才的と言えるのか。

そんなことについて議論した。


授業の最後はアインシュタインのこんな言葉で締めくくられた。
The secret to creativity is knowing how to hide your sources.

「創造的であるということは、元となるアイディアを隠す方法を熟知しているということだ」


PS
備忘録までに、今までで素晴らしかった授業ベスト3。
Prof. Patric Bolton, Advanced Corporate FinanceのReal Optionの回
Prof. Bernd H. Schmitt, Managing Brands, Identity & ExperienceのHow to be creative?の回
Prof. Wei Jiang, Corporate FinanceのValuationの回
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by noritaya | 2010-03-25 13:11
の1位はエジソン。

丁度「ナポレオンの閃き」という授業で取り上げた。
この授業、何でビジネススクールで教えられているのか不明だけど、妙に面白い。

ところで、このライフが選ぶ「この1000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人」の中に、日本人も1人だけ入っている。

誰だと思います?
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何と北斎。

えーっと思うかもしれないけど、確かに美術史を考えると、彼こそ近代絵画の源流とも言える。
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by noritaya | 2010-03-22 12:04
MBAの卒業生に最も人気のある会社・・・

それはゴールドマンサックスでもなく、マッキンゼーでもなく、カーライルでもGoogleでもない。
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IDEOなのだ(noritaya調べ)。

IDEOとはシリコン・バレーのパロアルトにあるプロダクトデザイン会社。一言で言うと、デザインを中心としたコンサルティングファームだ。世界で最高にイノベーティブな組織、文化、マネジメント、プロセスを体現した会社と言われている。

彼らのデザインプロダクトは多岐に渡っている。高度医療機器、映画「フリー・ウィリー」のシャチ、TVスクリーン、歯ブラシ、映画館の椅子、Macのマウス、NIKEのサングラス、といった数え切れないデファクト・デザインを生み出してきた。

集まる人々は様々なバックグラウンドを持っている。エンジニアリング、マーケティング、心理学、言語学、バイオロジー、MBA。

特に投資銀行からPEと華麗なキャリアを選び、疲れた優秀な人たちは、起業かIDEOのようなちょっと変わった企業を希望していることが多い気がする。

さてこのIDEO。今日学校に社員の方が数名来て、1時間半に渡る講演+ワークショップがあった。来た人も物凄く若い。今までの講演で見たことがないような若い人たちだ。

この企業の凄さの一つに、徹底したロールプレイングがある。
例えば、貧困国において大変な重労働となっている水の運搬。
徹底的にロールプレイを重ねて出来たものがこれ。
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これ、自転車が貯水タンクになっていて、しかも進むたびに水がろ過されて綺麗になっていくというもの。

見たことが無いようなインテンシブなブレインストーミングも面白い。
我々が取り組んだのは、NYTがクライアント、IPAD向けのサービスを一つ考えてください、というもの。想定する顧客情報の細かさ、日常生活の詳細な分析を前提に出発すると、ここまで変わるのかと驚く。

実りの多いワークショップだった。

GMの言葉の中で、非常にインプレッシブなものがあったので、ちょっと長くなるけど、引用しておく。

「(前略)私がIDEOのマジックだと考えるのは、2番目のステップの「観察」だ。なぜなら、たいていの企業がやっていないことだと思うから。そして観察こそがイノベーションのためのインスピレーションを得る拠り所だと思うから。長い間一つの業界にいると、エキスパートとみなされる。エキスパートはアドバイスを求める人に、自分の知っていることを伝えるんだ。」

「観察のステップは、エキスパートであることをやめることなんだ。初心に戻って、何が起こるか見るんだ。 例えば、オフィス空間をビジネス対象にしているとしよう。そして、オフィスで、何か副次的なことをしたいと考えている顧客を持っているとする。われわれが観察したいと言うと、顧客は「あなたがたは毎日オフィスの中で働いているのだから、観察は必要ないでしょう」と言うかもしれない。でもわれわれは「観察する」と主張するだろう。なぜなら、新鮮な目で見てアプローチすることによって、何かを学ぶことができるからだ。知っていることをすべて消し去ることによって、一から始めることができるんだ」

「観察の目的は、インスピレーションを得ること、机では得ることのできない何か新しいことを学ぶことだ。サイバースペースでネットサーフィンすることで学べることもあるかもしれないが、一般的に、物理的に机から離れて、実際に生活している人々を観察しに出かけることだ。観察から、新しい刺激や新しいデータを見つけるのだ。 観察を行う時は、製品化に携わるデザイナーやエンジニアといっしょに、認知心理学や文化人類学を勉強した社会心理学者を連れていく。」
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by noritaya | 2010-03-17 15:51
コロンビア大学は就職活動に有利であると言われるけど、具体的にどういうことなのよ?
というのを、アメリカでの就職を勝ち取った友人から聞いた。

結論から言うと、やはり、かなり有利と言えるみたいだ。

特にアメリカで就職する外国人、しかも外国人にとってみたら比較的垣根の低い金融の分野において、コロンビアMBAの優位性は他の大学を圧倒するということを聞いた。

①秋学期が始まった直後、各社のプレゼンテーションがある。それが終わった9月から12月までは、そこで名刺交換した人と、個人的なコーヒーチャット、一日会社見学等、一社で10人程度とのコミュニケーションが必要。ここでの活動で年明けのショートリストに残れるかどうかが決まる。NYという土地柄、9月から12月に企業の人とダイレクトにコミュニケーションが取りやすいというのは非常に大きな利点の一つ。

②ショートリスト後のMegaDayという面接が集中的に行われる日に、面接官としてやってくるのはMBA卒の若手、同じ学校の卒業生であることが多い。当然金融業界へ進む人間が非常に多いコロンビアMBA(=面接官が同じ学校である可能性が非常に高い)はここでも有利に働く。

③各金融機関は、いくつかの特定の大学を1st Tearとしてターゲットを絞っている。知っている限りでは、金融機関の中で、コロンビアが1st Tearとして漏れているケースは聞いたことがない。例えば東海岸のNo1校(マネジメントで有名なあの学校です)は、実際にある超大手金融機関の特定の職種からはターゲットから外れている。

④就職後も、コロンビアMBAアラムナイのネットワークは特にNYで非常に強く、また幅広い。金融機関の中においても、やはりグループのようなものは出身MBA別に出来ていて、そこでのブランドネームは大きいため、仕事は段違いにやりやすい。

それ以外にも、ファイナンスの知識が前提とされているから面接の試験内容がソフト面だけであった等、色々な場面でメリットを感じたようだ。

この情報は近日中に詳細な情報をJBAサイトで公開する予定
(ただ、上記の情報はあくまで個人的な体験談であって、確認しているわけではないことをご留意ください)。

就職活動というと、どうしても画一的なブランドネームで考えてしまうけど、特にアメリカの場合では、業界によって、時には会社によって、学校の強い弱いがはっきりしていることはあまり日本では知られていないように感じる。

アメリカで就職したい、特に金融業界を考えているという人、コロンビアMBAはオススメかもしれません。
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by noritaya | 2010-03-03 13:58
MBAの学生は比較的年を取っていることもあって、フィードバックに対する反応がすこぶる良い。一年目、Exemptionの試験について思うところがあったため、メールを送った。3日後に「これより全ての試験について改善する」旨のメールが来たほどだ。

学部長を含めた教授陣、学生課、教務課、すべてが建設的な批判(Constructive Feedback)を貪欲に求めているように感じる。そして学生も、そのフィードバックを積極的に行うことは望ましく、極端に言うと義務のようになっている。フィードバックしろ!というメールもやたらに多い。

ただし、MBAのアドミッション(合否の判断をするところ)だけは特別、ブラックボックスだ。オフィスには、Hermesというアドミッションを手伝うメンバーでもない限り、なかなか立ち入ることはないだろう。

そのアドミッションオフィスに一言物申したいと思って、現在フィードバックをかなり正式な形で行っている。

単に日本人が少ないとかそういうことではない。Candidateの方には、よく「日本人の数云々」の質問をされるが、コロンビアの場合は日本人枠ってほとんど無いような気がする。毎年日本人の数が非常に大きく変動するためだ。なんとなくのアジア枠はあるかもしれないけど、日本人だからと言って下駄が履けることは非常に難しい。純粋にアプリケーション勝負になってしまう。

日本人の数が少ないことについて、入学当初は疑問に思っていたものの、最近は、これはこれで良いと感じている。

「この国から多くの人数を取らなくてはいけない」というのは経済的に発展途上国(個人の力量と、マクロ経済により膨れあがった学校の期待値に差がある状態)だと感じる部分があるからだ。国に頼って、国の勢いに乗って一気呵成にという時代は、日本では終わったと思うし、今後も二度と来ないように感じる。

では何をフィードバックしたいかというと、つい最近、「それはあまりに無いんじゃないの・・・」というショックなことがあって、その理由も全くもって納得できないためだ。

明日はこの件で、もう1人のJBAのCo-presidentと共にMBAの副学部長と会う予定だ。
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by noritaya | 2010-03-02 16:12